タバコは百害あって一利なしとも言われますが、嗜好品の一つとして今でも多くの愛煙家がいます。
しかし、肺がん率の上昇や金銭的な面から見ても吸う理由がわからないという人も多く、ニコチン依存症の問題も気に掛けなければいけません。
今回は、家計と照らし合わせてタバコを吸う人が吸わない人と比べるとどれくらいのお金をタバコに使っているのか見ていきたいと思います。
タバコを吸う人の割合
日本でタバコを吸う人の割合は、平成25年の段階で約20%となっていて、男性が3割強、女性が1割弱という振り分けになります。
人によって思ったより多い少ないもあると思われますが、タバコを吸う人の割合は年々減少傾向にあり、10年前と比べると全体で8%程の減少となっています。
人口の推移もありますが、仮に人口を1億人として考えた場合、単純に考えて800万人の人がタバコを止めた計算になります。
もちろん10年の間に亡くなられた方や、成人になられた方もいて、特に若年層のタバコ離れが注目されているので、あくまでも単純計算での話です。
タバコの6割以上は税金
タバコの価格は年々上昇傾向となっていて、現在440円の銘柄で見ると約20年前は250円だったことを思い出します。
さらに少し調べると50年前は100円となっていました。
なぜここまで金額が上がっているのかというと、それは税金が上がっているからです。
現在580円のタバコの税金額は全て合わせて357.61円となっていて、20年前のタバコ1箱の値段よりも高くなっていることが分かります。
また、税金と一言にいってもタバコには4つの税金が掛かっていて、国たばこ税・地方たばこ税・たばこ特別税・消費税となります。
日本全体の税金から見ても重い課税にあたるタバコは家計にとって体を蝕む以上のガンなのかもしれません。
タバコに使うお金
タバコを一日に吸う本数の平均は男性が20本弱、女性が15本前後となっています。
仮に1箱(20本・600円)毎日タバコを購入し続けた場合どれくらいのお金を使うのか計算してみましょう。
期間 | 日数 | 金額 |
---|---|---|
1日 | 600円×1日 | 600円 |
1週間 | 600円×7日 | 4,200円 |
1ヶ月 | 600円×30日 | 18,000円 |
3ヶ月 | 600円×90日 | 54,000円 |
6ヶ月 | 600円×180日 | 108,000円 |
1年 | 600円×365日 | 219,000円 |
3年 | 600円×1,095日 | 657,000円 |
5年 | 600円×1,825日 | 1,095,000円 |
10年 | 600円×3,650日 | 2,190,000円 |
30年 | 600円×10,950日 | 6,570,000円 |
如何でしょうか?!ずらりと並べてみると、タバコに掛かるお金がどれだけ大きいものか分かります。
今後も税金は上がり続けることが予想されますが、現状のままでも20歳の方がタバコを吸い始めて80歳まで吸い続けたら、1000万円以上の金額をタバコに費やすことになります。
家計と照らし合わせて考えてみる
上記のお金についてはやや衝撃を受ける結果となりましたが、家計から同様の金額を捻出し貯蓄することの難しさは多くの方がご存知かと思います。
30年でタバコに費やす費用が500万円弱となっているので、30歳で結婚してタバコを2人とも吸わなければ、老後気兼ねなく旅行に出かけられる充分な金額と言えます。
タバコで満たされる部分が金銭的に考慮できないため、どちらが有意義なお金の使い方かというのはもちろんその人次第ですが、長い目で見るとここまでお金がかかると考えずに吸っている方のが多いのは事実でしょう。
家庭によりタバコはお小遣いからとか、タバコとは別にお小遣い幾らなど様々だとは思われますが、仮にタバコを止められた場合、タバコ代の半分をお小遣いにプラスしても長い目で見れば家計が潤うことは間違いなさそうです。
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