2024年にスタートした新NISA制度も、2026年現在で3年目を迎えました。
非課税保有期間の無期限化や投資枠の拡大により、資産形成のペースが上がった人がいる一方、「思うように利益が出ない」「非課税枠を使いきれなかった」という声も出ています。
新NISAの最大の利点は「利益に税金がかからない」ことです。
ただしこれは裏返すと、損失が出た場合に他の口座との損益通算ができず、純粋に損が確定するというリスクでもあります。
そのため、銘柄選びにおける「負けない視点」が、通常の特定口座よりも重要になります。
この記事では、新NISAの成長投資枠・積立投資枠で避けたい銘柄の特徴を7つ紹介します。
信託報酬が割高な投資信託
投資信託の運用において、最も確実なマイナス要因はコストです。
新NISAは数十年単位の長期保有が前提になるため、年率1%の差が将来的に数百万円の差として現れることがあります。
銀行や証券会社の窓口で勧められるアクティブファンドの中には、信託報酬が1.5%を超えるものもあります。
インデックスファンドの多くが0.1%前後である現在、高い手数料は運用成績を押し下げます。
非課税のメリットを手数料で失わないよう、コストの確認は基本です。
流行を追ったテーマ型投信
「AI」「宇宙開発」「脱炭素」といった特定テーマに絞った投資信託は、見た目には魅力的です。
しかし、テーマ型ファンドの多くはそのブームがピークに達したタイミングで組成されることが多く、購入時点が高値になるリスクが高い傾向があります。
流行が過ぎると資金が流出し、信託期間の途中で繰上償還(強制終了)されるケースもあります。
非課税期間が無期限の新NISAにおいて、短命になりやすいテーマ型銘柄は制度の利点を使いにくい選択です。
特別分配金を出す毎月分配型ファンド
新NISAの目的が複利による資産の積み上げであるなら、毎月分配型は効率が悪い選択肢のひとつです。
運用益ではなく元本を取り崩して支払われる「特別分配金(元本払戻金)」は、そもそも非課税の対象になりません。
分配金を受け取るたびに再投資の効率は落ちます。NISA枠を使うなら、分配金を出さずファンド内で再投資を行うタイプのほうが、複利の効果を維持しやすくなります。
配当利回りだけが高い銘柄
成長投資枠で個別株を選ぶとき、高配当銘柄は人気です。ただし、利回りの高さだけで選ぶのは判断材料として不十分です。
配当利回りが異常に高い銘柄の中には、業績悪化で株価が急落した結果、相対的に利回りが高く見えているだけのものが混ざっています。
こうした企業は将来的に減配や無配に転じる可能性が高く、株価の回復も見込みにくいケースがあります。
新NISAでは損益通算ができないため、下落が続く銘柄を保有し続けると非課税枠を消費するだけになります。
レバレッジがかかった商品
積立投資枠では購入できませんが、成長投資枠での「ブル・ベア型」と呼ばれるレバレッジ型投信には注意が必要です。
これらは短期的な値動きを取りにいくための商品であり、長期保有には向きません。
レバレッジ型は価格が上下に振れるだけで価値が減っていく性質があります。
数年・数十年と保有し続けると、指数が横ばいでも資産が目減りしていきます。新NISAの「長期・積立・分散」という考え方とは方向性が異なる商品です。
構造的な縮小が続く業界の銘柄
今後10年・20年のスパンで見たとき、需要の縮小が見込まれる業界の個別株も避けたい選択肢です。
時代の変化で需要がなくなっていくビジネスモデルを持つ企業は、一時的に割安に見えても「万年割安(バリュートラップ)」になるケースがあります。
新NISAの非課税枠は、売却してもその年にすぐ戻るわけではありません。縮小が続く産業に枠を使い続けると、他の銘柄に充てられたはずの機会を失います。
流動性が低すぎる小型株
出来高が少ない銘柄や一部のマイナーな小型株は、売りたいときに希望の価格で売れない「流動性リスク」があります。
新NISAで資産形成を進める中で、ライフイベントに合わせて一部を現金化したい場面は出てきます。
そのとき買い手がつかず価格が大幅に下がるような銘柄は、資産管理の面で扱いにくくなります。ある程度の時価総額があり、常に取引が行われている銘柄を選んでおくと、こうした場面でも対応しやすくなります。
まとめ
新NISAで避けたい銘柄に共通するのは、「コストが高い」「複雑な構造を持つ」「持続性に疑問がある」という点です。
非課税期間が無期限になった分、「長く持ち続けられるか」という視点で銘柄を選ぶことが重要になります。
目先の利回りや流行に左右されず、低コストで分散の効いた銘柄を選ぶことが、税制優遇を実際の資産に変えていくための基本的な考え方です。
自分のポートフォリオに、今回紹介した7つの特徴に当てはまる銘柄がないか、一度確認してみてください。






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