2026年4月12日、マリンメッセ福岡A館。RIZIN.39以来、約3年半ぶりとなる同会場での開催は、開幕前からチケットが完売。
試合の決着だけでなく、大会中の発表まで含め、2026年上半期を代表する一日になりました。
大会概要
| 項目 | 内容 |
| 開催日 | 2026年4月12日(日) |
| 会場 | マリンメッセ福岡 A館 |
| 本戦 | 12試合 |
| オープニングファイト | 4試合 |
| 総試合数 | 16試合 |
全試合結果
| 試合順 | カテゴリ | 勝者 | 敗者 | 決着内容 |
| 第12試合 | フェザー級タイトルマッチ | ラジャブアリ・シェイドゥラエフ | 久保優太 | 1R 4分13秒 TKO |
| 第11試合 | バンタム級タイトルマッチ | ダニー・サバテロ | 後藤丈治 | 判定3-0 |
| 第10試合 | ライト級 | 堀江圭功 | パトリッキー・ピットブル | 判定2-1 |
| 第9試合 | フェザー級 | ノーコンテスト | 萩原京平 vs メヘウラ | 体重超過 |
| 第8試合 | バンタム級 | アジズベク・テミロフ | 福田龍彌 | 2R 1分40秒 KO |
| 第7試合 | キック・フェザー級 | 朝久泰央 | シンパヤック・ハマジム | 1R TKO |
| 第6試合 | フライ級 | 神龍誠 | エンカジムーロ・ズールー | 1R 2分52秒 アームロック |
| 第5試合 | スーパーアトム級 | ナターシャ・クジュティナ | 浜崎朱加 | 1R 4分54秒 アームバー |
| 第4試合 | フェザー級 | 摩嶋一整 | ジェームズ・ギャラガー | 3R 2分35秒 肩固め |
| 第3試合 | ライト級 | ヌルハン・ズマガジー | 天弥 | 判定3-0(天弥が体重超過) |
| 第2試合 | フライ級 | 火の鳥 | 本田良介 | 1R 4分59秒 TKO |
| 第1試合 | バンタム級 | 宮川日向 | 井上聖矢 | 判定3-0 |
メインイベント:シェイドゥラエフ、また久保を返り討ち
フェザー級タイトルマッチは2024年大晦日以来のリマッチ。
プロ全勝・全フィニッシュという戦績を持つ王者シェイドゥラエフに、元K-1ファイターの久保優太が再挑戦しました。
結果は1R4分13秒、パウンド連打によるTKO。王者は3度目の防衛に成功しました。
試合後、シェイドゥラエフは「UFCのチャンピオンであろうと秋元であろうと誰とでも戦います」と次なる相手への意欲を口にしています。
久保の打撃が機能する場面はほとんどありませんでした。
距離を詰めてプレッシャーをかけ続ける王者のスタイルの前に、K-1仕込みの間合いを作る余地すら与えてもらえなかった。
現時点のRIZINフェザー級において、シェイドゥラエフを倒す答えは誰も持っていない。それを改めて示した一戦でした。
セミファイナル:サバテロ、完封で初防衛
バンタム級タイトルマッチはダニー・サバテロが後藤丈治を判定3-0で退け、初防衛に成功しました。
グラウンドでの組み技を終始制圧し、後藤に反撃の糸口を与えませんでした。
大会後、榊原CEOは「サバテロの戦い方は是としない」と苦言を呈しています。
結果は出した。ただ、会場が沸く場面は多くなく、王者としての課題を残す防衛戦でした。
ファンからは賛否両論の声が挙がり、サバテロは日本人からも人気が高いため擁護する声も少なくありませんでした。
注目試合ピックアップ
神龍誠、ズールーを素早く料理して扇久保との再戦へ
フライ級の神龍誠がエンカジムーロ・ズールーを1R2分52秒、アームロックで仕留めました。
試合後のフェイスオフでは扇久保との火花が散り、6月のRIZIN LANDMARK 14 in SENDAIでフライ級王座戦として神龍 vs 扇久保が決定しました。
フライ級は今のRIZINで最も目が離せない階級のひとつです。
摩嶋一整、ギャラガーを肩固めで沈める
Bellatorで名を馳せたジェームズ・ギャラガーのRIZINデビュー戦に、摩嶋一整が3R2分35秒の肩固めで応えました。
3ラウンドかけて相手を削り、最後に極める。派手さはないものの、日本人ファイターの技術の地力を見せた一戦でした。
現地での完成も一際大きく、摩嶋選手の人気をあらためて感じました。
クジュティナ、浜崎朱加を腕十字で撃破
柔道五輪銅メダリストのナターシャ・クジュティナが、元王者・浜崎朱加を1R4分54秒の腕十字で一本勝ち。
試合後は王者・伊澤星花への挑戦をアピールしました。世界基準の投げと関節技が脅威であることを、女子スーパーアトム級戦線に突きつけた形です。
しかし、伊澤星花選手はその後、妊娠による休養を表明しています。
堀江圭功、パトリッキー・ピットブルを攻略
元Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・ピットブルを、堀江圭功が判定2-1で下しました。
ライト級での日本人の地力を示す結果で、今後のマッチメイクに影響しそうな一勝です。
テミロフが福田龍彌を一撃KO
ウズベキスタンのアジズベク・テミロフが、バンタム級の実力者・福田龍彌を2R1分40秒のKOで撃破しました。
ライジンからUFCに戦いの場を移した兄、ラマザンテミロフ同様に今後も活躍してくれそうです。
萩原京平まさかのKO
萩原京平 vs アバイジャ・カレオ・メヘウラは、メヘウラの体重超過によりノーコンテストとなりました。
しかし試合は萩原が首相撲からダウンを奪われ実質的にはKO負けでした。
体重3kg超過に加えて、前日にSNSに食事やビールの画像をアップしていただけになんともモヤモヤする結果となりました。
体重超過があるものの萩原選手が打撃で完敗したということに、ショックを受けていたファンがとても多いです。
大会中の発表:RIZINの今後を左右する2つのニュース
伊澤星花、妊娠を発表しスーパーアトム級王座を返上
大会中最も大きな反響を呼んだのは試合ではなく、この発表でした。
王者・伊澤星花がリングに登場し、第1子妊娠と王座返上を表明。
「このベルトと一緒に自分も成長してきた。この決断は自分自身も悲しくて悔しい」と語る一方、「次誰の手にこのベルトが渡ったとしても自分がいない間の借りのチャンピオン。最短でこの舞台に戻ってきます」と復帰への意志を明確にしました。
榊原CEOは「苦渋の決断だった」と明かし、必ず戻ってくることへの期待を示しています。
女子スーパーアトム級はRIZINが世界に誇れる数少ない階級のひとつです。
王者不在の戦線をどう構築するか、RIZINの手腕が問われます。
今大会で浜崎朱加を下したクジュティナが挑戦をアピールしており、新王者を決める試合は自然と注目を集めることになりそうです。
朝倉未来、ケージに上がって復帰戦決定を宣言
朝倉未来が会場のケージに上がり、「近々発表されると思いますんで、楽しみにしていてください」と復帰戦の決定を明かしました。
大晦日の衝撃的な敗北から数か月。正式な対戦カードと日程はまだ発表されていませんが、ファンが待ち望んでいた復帰戦が動き始めたことは確かです。
まとめ
今大会のテーマは「vs.世界」でした。結果を見れば、メインはシェイドゥラエフが久保を返り討ち、クジュティナが浜崎を一本で沈め、テミロフが福田をKO。
日本人選手が外国人選手に跳ね返された場面が目立ちました。
一方で、神龍がズールーを料理し、摩嶋がギャラガーをしっかり極め、堀江がパトリッキーを判定で退けました。全体的に見れば痛み分けに近い内容です。
TKOや一本勝ちが相次ぐフィニッシュ率の高い大会で、会場の熱は最後まで途切れませんでした。
試合の質、大会中の発表、次への伏線、いずれの観点でも密度の高い一日だったといえます。
次は5月のRIZIN 53 in KOBE、ノジモフ vsグスタボのライト級王座戦が軸になります。福岡で生まれた流れが、神戸でどう続くか注目です。





















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