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ハムザト・チマエフ スウェーデン育ちのレスラーがつかんだUFCミドル級王座

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ハムザト・チマエフは1994年5月1日、ロシア連邦チェチェン共和国のグヴァルデイスコエ村で、貧しく信仰の篤いチェチェン人の家庭に生まれました。

レスリングを始めたのは5歳のときです。

2013年、18歳で母親とともにスウェーデンへ移り、先に住んでいた兄のもとに身を寄せました。

スウェーデンではフリースタイルレスリングで頭角を現し、全国選手権を3度制しています。

2015年から2018年にかけての全国大会では、12戦全勝でした。

ジュードー大会への出場や、コンバットサンボの試合経験もあります。

MMAを始めたのは23歳になってからで、ストックホルムのオールスターズ・トレーニング・センターで、アレクサンダー・グスタフソンらと練習しました。

ジムの元UFC選手レザ・マダディが、現在も主なトレーナーです。

きっかけは、夜勤の休憩中にコナー・マクレガー対ジョゼ・アルドの試合を見たことだと、本人がESPNに語っています。

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アマチュアからプロ、ブレイブでの連勝

2017年9月から2018年4月までアマチュアで3戦して全勝し、2018年5月26日にプロデビューしています。

初戦は2ラウンドTKO勝ちです。

スウェーデンで2戦したあと、中東の団体ブレイブCFに移り、マルコ・キシッチ、シドニー・ウィーラー、イクラム・アリスケロフ、ムズワンディレ・ロングワを下しました。

アリスケロフ戦では1ラウンドにアッパーでKOし、ブレイブの「ノックアウト・オブ・ザ・ナイト」に選ばれています。

2020年にはブレイブのウェルター級王座に挑む予定でしたが、新型コロナの影響で大会が延期され、その間にUFCと契約しました。

UFC参戦と10日間で2勝

UFCデビューは2020年7月16日のUFC on ESPN 13です。

負傷した選手の代役として、ミドル級でジョン・フィリップスと対戦しました。

2ラウンドにチョークで勝ち、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得しています。

 

 

その10日後の7月25日には、ウェルター級でリース・マッキーを1ラウンドでTKOしました。

近年のUFCで最短の連勝間隔です。

9月19日にはジェラルド・ミアシャートを1ラウンド17秒、パンチ1発でKOしています。

3連勝を達成するまで66日で、これも近年のUFCで最短です。3戦とも同賞を受けました。

コロナ後遺症、復帰、体重超過

2020年12月に新型コロナに感染し、後遺症で複数回入院しました。

予定されていたレオン・エドワーズ戦は何度も延期され、最終的に消えています。

2021年3月には、肺の合併症を理由にインスタグラムで引退を表明しましたが、ダナ・ホワイトは、薬の影響で感情的になっているだけで引退ではないと説明しました。

復帰戦は2021年10月のUFC 267で、リー・ジンリャンを1ラウンドにリアネイキドチョークで絞め落としました。

2022年4月のUFC 273では、ギルバート・バーンズに判定勝ちしています。

初めての判定勝ちで、この試合はファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれました。

 

 

2022年9月のUFC 279では、ネイト・ディアスとのメインイベントが予定されていましたが、前日の計量で規定を7.5ポンド超過して、試合から外されました。

代わりにコメインでケビン・ホランドと180ポンドの契約体重で戦い、1ラウンドにチョークで勝っています。

ミドル級へ転向し王座獲得

その後は1年の空白を置いて、2023年10月のUFC 294でミドル級に戻りました。

パウロ・コスタが手術で欠場したため、元ウェルター級王者カマル・ウスマンと戦い、多数決判定で勝っています。

 

 

2024年6月のロバート・ウィテカー戦は病気で欠場しましたが、10月のUFC 308で再戦が組まれ、1ラウンド3分34秒にフェイスクランクで勝ちました。

UFC.comの2024年サブミッション・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。

2025年8月16日のUFC 328では、王者ドリカス・デュ・プレシに挑み、5ラウンドの判定で勝ちました。

採点は3人とも50対44です。コントロール時間は21分40秒を記録しました。

 

 

チェチェン生まれの選手として、初のUFC王者です。

2025年1月にUAEの国籍を取得しており、UAE代表としても初の王者になりました。

ファイトスタイル:フリースタイルレスリングの圧力

チマエフの試合は、フリースタイルレスリングを土台にしています。

テイクダウンで試合を寝技に持ち込み、トップから体重をかけて殴るか、関節を極めにいきます。

足を絡める動きや手をがっちり組む手法は、ハビブ・ヌルマゴメドフとよく比べられます。

打撃も使います。構えはオーソドックスで、ボクシングの基本技術に蹴りを混ぜ、テイクダウンのフェイントで打撃を当てる組み立てです。

 

 

ミアシャート戦では、パンチ1発でKOしました。守備はグラップリングに頼っていて、被弾はごくわずかでした。

バーンズ戦までは、UFCでの被打撃の総数が、勝利数を下回っていました。

UFCミドル級の統計では、テイクダウン成功率60.4%が歴代2位、トップポジション時間の割合57.6%も歴代2位です。

キャリアのMMA戦績15勝のうち、KOが6、一本が6、判定が3です。

初黒星、そしてレスリング競技への出場

2026年5月9日のUFC 328(ニューアーク)で、元王者ショーン・ストリックランドを相手に初防衛戦を行いました。

結果は5ラウンドの判定で、割れた判定に敗れてプロ初黒星を喫し、王座を失っています。

メディア24社のうち13社はチマエフの勝ちとしました。ホワイトは、判定に同意すると述べています。

陣営の一部には、過酷な減量が試合に響いたと主張する声があります。

敗戦後は、ライトヘビー級への転向を口にしたと、ホワイトが明かしました。

のちにチマエフは、ストリックランドとの再戦だけを望むと述べています。

その間、チマエフはリアル・アメリカン・フリースタイル(RAF)と契約して、レスリングの試合に出ています。

2026年6月13日にディロン・ダニスを44秒でフォール勝ちし、9月5日にはモスクワでタイロン・ウッドリーをフォールで下しました。

9月18日にはバーンズと再戦し、テクニカルフォール勝ちしています。

 

 

チェチェン指導者との関係

チマエフは、チェチェンの指導者ラムザン・カディロフと親しい関係にあります。

カディロフ側から車を贈られたこと、カディロフの息子たちを指導したことが報じられ、チェチェンの反体制派はこの関係を批判しています。

2021年3月の引退表明の撤回にカディロフが関わったとも伝えられましたが、詳しい経緯は確認されていません。

まとめ:15勝1敗、1度の王座

プロの戦績は15勝1敗です。UFCでは9勝1敗で、ミドル級王座には2025年8月から2026年5月まで就きました。

10日間で2勝、66日で3連勝という記録を持ち、勝った試合の大半はレスリングで主導権を握る形でした。

現在はレスリングの試合に出場しつつ、UFCにストリックランドとの再戦を求めています。

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この記事を書いた人
osakesuki

健康・生活改善をテーマに情報発信を行う「LIFE UP」運営者。
お酒が好きでも無理なく続けられるダイエットや生活習慣の改善を、実体験をもとに発信しています。
また、趣味で長年楽しんでいる格闘技やスポーツ、公営競技についても、選手のキャリアや試合、ファイトスタイルなどを紹介しています。

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