PR

カネロ・アルバレス:4階級制覇を成し遂げたメキシコの英雄

スポンサーリンク

 

サウル・アルバレスは1990年7月18日、メキシコに生まれました。

本人はグアダラハラ生まれと語っていますが、当時家族が暮らしていたのはハリスコ州トラホムルコ・デ・スニガのサン・アグスティンで、5歳のときに現在のフアナカトランへ転居しています。

8人兄弟の末っ子で、父や兄弟の多くが黒髪であるのに対し、母親譲りの赤毛だったことから、13歳のときにトレーナーのホセ・”チェポ”・レイノソに「カネロ(シナモン)」とあだ名をつけられました。

この名は今もリングネームとして定着しています。

兄のリゴベルト・アルバレスがプロデビューした年、アルバレスも13歳でボクシングを始め、中学校を中退しました。

アマチュアでの実績は20戦にとどまり、早い段階でプロの道へ進んでいます。

スポンサーリンク

早熟のプロ入りとスーパーウェルター級制覇

2005年10月、15歳でプロデビューし、4回TKO勝ちを収めました。

地域タイトルを積み重ねながらキャリアを重ね、2010年5月にはフロイド・メイウェザー・ジュニア対シェーン・モズリーの前座で、本格的な米国デビュー戦としてホセ・ミゲール・コットと対戦。

序盤にダウン寸前まで追い込まれる苦しい立ち上がりから逆転TKO勝ちを収め、評価を高めました。

2011年3月、マシュー・ハットンを判定で下してWBC世界スーパーウェルター級王座を獲得します。

2013年4月にはオースティン・トラウトとの統一戦を制し、WBA王座も手に入れました。

 

 

メイウェザー戦の完敗、そしてミドル級制覇への道

2013年9月、当時WBAスーパー王者だったフロイド・メイウェザー・ジュニアに挑戦しますが、技術、ディフェンス、スピードのすべてで圧倒され、判定負けを喫します。

プロ初黒星となったこの試合で、保持していた王座から陥落しました。

 

 

その後、アルフレド・アングロ、エリスランディ・ララらを退けて再起すると、2015年11月、ミゲール・コットを判定で下してWBC世界ミドル級王座を獲得し、2階級制覇を果たします。

2016年5月にはアミール・カーンをKOで退けて防衛に成功しましたが、指名試合の期限をめぐるWBCとの対立からミドル級王座を返上し、同年9月にはスーパーウェルター級に復帰してリアム・スミスをKOで下し、WBO王座を獲得しています。

ゴロフキンとの三部作、4階級制覇

2017年9月、3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキンと初対決しましたが、判定は物議を醸す引き分けに終わりました。

翌2018年、禁止薬物クレンブテロールの陽性反応による資格停止処分を経て、同年9月にゴロフキンとの再戦に判定勝ちし、WBA・WBC王座を獲得します。

 

 

同年12月にはロッキー・フィールディングをTKOで下してスーパーミドル級王座を獲得し、3階級制覇を達成しました。

2019年5月にはダニエル・ジェイコブスとの統一戦を制してIBF王座も加え、ミドル級3団体を統一します。

 

 

同年11月には2階級上のセルゲイ・コバレフに挑戦し、11回TKO勝ちでWBO世界ライトヘビー級王座を獲得、4階級制覇を成し遂げました。この王座は同年12月に返上しています。

スーパーミドル級絶対王者へ

2020年12月、カラム・スミスを判定で下してWBA・WBC世界スーパーミドル級王座を手にすると、2021年5月にはビリー・ジョー・ソーンダースをTKOで退けてWBO王座も加え、3団体を統一します。

そして同年11月、カレブ・プラントとの統一戦を11回TKOで制し、史上6人目となるスーパーミドル級での4団体統一王者となりました。

 

 

2022年5月、2階級上のディミトリー・ビボルに判定で敗れ、メイウェザー戦以来9年ぶりとなるプロ2敗目を喫します。

しかし同年9月にはゴロフキンとの3度目の対戦を判定で制し、以後もジョン・ライダー、ジャーメル・チャーロ、ハイメ・ムンギア、エドガー・ベルランガら強豪を次々と退けて、スーパーミドル級の絶対的な存在であり続けました。

まとめ:クロフォードに敗れた一戦、そして再起へ

2025年9月13日、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで、2階級を上げて挑戦してきたテレンス・クロフォードとの4団体統一戦に臨みましたが、判定で敗れ、保持していた王座を明け渡しました。

 

 

試合後は左肘の手術を受け、長期の療養生活に入っています。

この間、IBFから王座決定戦への出場を指令されたものの、回復の遅れから欠場となりました。

2026年1月、アルバレスは自らのプロモーション会社カネロ・プロモーションズ初の自主興行「メキシコ対ザ・ワールド」で現役復帰することを発表し、WBC世界スーパーミドル級王者クリスチャン・ムビリへの挑戦が決まっています。

当初9月12日にサウジアラビア・リヤドで予定されていたこの一戦は、脚の負傷により10月下旬へ延期されました。

本稿執筆時点でのプロ戦績は66戦62勝(39KO)2敗2分です。

現役を通じてアルバレスを特徴づけてきたのは、攻撃と防御を高い次元で両立させるオールラウンドなスタイルと、右ストレートや左フックで的確に相手を捉えるパンチ力でした。

4階級制覇、そしてスーパーミドル級での4団体統一という記録は、メキシコ出身選手としてボクシング史に残る実績のひとつです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました